JPモルガン証券による日本パーカライジング(4095)の投資判断に関する考察

  • 2007.04.15 Sunday
  • 07:17
<株価予測>
 JPモルガン証券が4/11に、WS持ち株銘柄である日本パーカライジング(4095)の目標株価を2800円と発表しました。持ち株を高く評価してくれて、小生もうれしいのですが、現在のPERは19.83倍(4/13時点)とそんなに割安ということもないのにと思った人も多いのではないでしょうか。そこで、今日は、JPモルガン証券の日本パーカライジングに対する投資判断を考察してみました。
11日パーカラに買い物、JPMが強気判断で
2007年04月11日
 日本パーカライジング<4095>が買い気配で始まった。JPモルガン証券が同社株の投資判断を新規に「アウトパフォーム」としたことが手がかり材料。目標株価は2800円。リポートでは(1)日系自動車メーカーのアジアでの増産による恩恵(2)海外展開の早さと高い技術力で事業領域拡大(3)環境規制強化でアジアのライバルに対する競争力上昇ーーなどを評価していた。(H.W)
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 四季報予想では、07年3月と08年3月のEPSは、それぞれ107.1円と120.7円です。4/13時点の東証1部の化学業種の平均PERは25.21倍ですので、それぞれのEPSを掛けると、2700円(07年3月)と3043円(08年3月)となります。これなら長期的に2800円があってもいいように思えますが、現在のPER19.83倍が25.21倍に上がるためには、利益成長性が求められます。
 上記のニュースにあるように、(1)日系自動車メーカー増産は大いにメリットだと思うのですが、それだけで大きな利益成長は見込めません。(2)と(3)は具体性に欠け何を意味しているのかはっきりしません。
 そこで、ネットで調査してみました。すると、トヨタ自動車は1年以上も前に、以下のニュースをリリースしていました。ちょっと長いけど全文を引用します。
2006/01/27
環境負荷物質を低減する世界初の塗装表面処理剤を開発

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、自動車塗装の表面処理工程において発生する有害金属と埋立て廃棄物を大幅に低減することができる世界初の表面処理剤を、日本パーカライジング(株)(以下、パーカ)と共同で開発した。
 自動車の塗装工程において、塗装の密着性と耐食性を確保するために塗装前の表面処理を実施する際、従来は、リン酸亜鉛を主成分とする表面処理剤(以下、リン酸亜鉛処理剤)を使用していた。このリン酸亜鉛処理剤には数種類の金属が含まれており、水で洗い流す際にそれらの金属類が排水に流出するため、工場内で排水を浄化する必要があった。さらに、リン酸鉄が副生成物として発生するため、このスラッジの埋め立て処理を実施することが不可欠であった。
 こうした排水の浄化・スラッジの発生は、リン酸亜鉛処理剤を用いる限り避けることができない問題であり、自動車メーカーにとって大きな課題となっていた。
 トヨタは、これらの環境負荷物質の低減を目的として、新しい表面処理剤の開発を2000年よりパーカと共同で行ってきた。
 従来、リン酸亜鉛以外の金属化合物による表面処理剤は、自動車のような鉄材・亜鉛めっき材・アルミ材が混在しているものに用いると、鋼板種によって皮膜の生成が不均一となるため、耐食性が十分に確保できないという問題があった。
 今回開発した表面処理剤は、従来のリン酸亜鉛処理剤に含まれていたリン、ニッケル、マンガンを全く使用せず、スラッジの発生をゼロにすることができる世界初の画期的な技術である。
開発においては、数十種類の金属化合物の適用性を試行した結果、ジルコニウム系化合物を主体に有害性の少ない数種の金属や特殊な有機物を採用することで、リン酸亜鉛処理剤と同等な耐食性を確保することに成功した。
 さらに、耐食性に加え、密着性や塗装後の耐久性、仕上がりについてもリン酸亜鉛処理剤と同等以上の性能を有しており、近い将来、リン酸亜鉛処理剤に代わる表面処理剤の主流になり得るものである。
 なお、この新しい表面処理剤は、2006年1月初旬よりトヨタ高岡工場の部品塗装ラインに導入している。
* 2005年12月現在。トヨタ調べ    以上

 このニュースが本当であれば、画期的な表面処理剤です。まだ高岡工場の部品塗装ラインにしか導入されていないということは、トヨタの全ての車体ラインに今後、導入される余地があるということでしょ。トヨタの次は、日系メーカー全てに導入されるでしょう。
 トヨタは、今まで常識と考えられていた車体の表面処理であるリン酸亜鉛処理を根本から変えようとしているのです。それは、環境に優しく、トヨタの財布にも優しく、トヨタ以上に日本パーカライジングの利益成長に貢献するのです。
 現在、納入しているリン酸亜鉛処理剤の置き換えになるので、売り上げが無茶苦茶、増えるわけではないと思いますが、シェアを増やすことや利益率の向上は大いに期待できるでしょう。
 JPモルカイダ、いやいや、JPモルガン証券、恐るべし。外資は、目の付け所が、日系証券会社とは違います。                     
 ここは、持ち株は保有持続で、押し目があれば、買い増すことを検討します。  以上
 

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